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アトリエコートとは

アトリエコートとは、芸術家や美術学校の生徒が着ていたワークコートの総称です。
当時のアーティスト達は絵を描く際もスーツや正装で制作に取り組んでいました。
そのためアトリエでの作品制作中に服が汚れない様に着ていたアトリエコートは、アーティストが使いやすいようないくつかの工夫が施されています。
またアトリエコートはワークコートの一種なので、芸術家や美術関係者だけではなく、事務員や教師、子供用と思えるほど小さい物もあります。
別名ブラックシャンブレーコートと呼ばれます。
アトリエコートの特徴
アトリエコートの特徴は、大きく3つあります。
Aラインのシルエット
電気技師等が使っていたワークコートは、Iラインのストンとしたシルエットですが、アトリエコートはAラインのシルエット。
袖の縫い付けもわざわざ脇とずらして縫製されているため、絵を描く際に立ったり座ったり、よく腕を動かしたりするアーティストが作業中に着やすいような形となっています。

襟元の形には、ジャケットとカバーオールの2種類があり、カバーオールの方が比較的珍しいとされています。
3つのパッチポケットと内ポケット

ハサミや筆を入れられるように深めに設計されたアトリエコートのポケット。
他のワークと同様に3つのポケットと内ポケットが付いています。
ベルトやベルトループが付いている
Aラインのシルエットを持つアトリエコートは、作業中に腰元をしぼるためのベルトが付いています。
古いものだとベルトが紛失していることも多く、ベルトループとベルト付きのアトリエコートが珍しいとされています。
アトリエコートの生地
別名ブラックシャンブレーコートと呼ばれるアトリエコートですが、実はシャンブレーではなくダンガリーという生地が使われているものが一般的です。

それぞれの生地は、
・シャンブレーが縦糸が黒やグレー、横糸が白色で平織り
・ダンガリーは縦糸が白色、横糸が黒やグレーで綾織
という違いがあります。
軽くて丈夫なダンガリーは、水洗いもできるので、制作中に絵の具などで汚れてしまうアーティストにうってつけの生地だったと言えるでしょう。
またインディンディゴリネンを使った希少なアトリエコートもありますが、数十万することもある超人気アイテムとなっています。
おすすめのアトリエコート
人気のアトリエコートですが、当店には残り2着の在庫があります。
ベルトが縫い付けてあるタイプのアトリエコート
ベルトループ付きアトリエコート
また新しくアトリエコートが入荷した際は、当店公式インスタグラムで告知しますので、よろしければフォローをお願いします!
まとめ
いかがだったでしょうか。
知れば知るほどおもしろいヨーロッパのワーク古着。
他にもグランパシャツやフレンチワークを特集したので、ぜひ参考にしてみてください。
ではまた次回!