今回は、古着屋から見た「デッドストック」の意味を解説!
本来ネガティブな意味のデッドストックですが、古着においては、むしろ希少な価値のあるヴィンテージアイテムを意味します。
デッドストックを購入する際の注意点や年々価格が上がっている理由についても説明していきます。
さっそくみていきましょう!
目次
デッドストックとは
デッドストックとは、売れ残った商品や長期間在庫として放置されていた、本来はネガティブな商品のこと。
ただし年代物のアイテムが基本になっている古着において、
デッドストックは、むしろ希少な価値のあるヴィンテージアイテムを意味します。
例えば、フレンチワークジャケットや、M47などのヴィンテージミリタリーアイテムなど、
「そもそも希少で人気のアイテム」は、当店でもデッドストックで入荷するとすぐに在庫切れ状態に。
デッドストックの魅力
新品のヴィンテージ
デッドストックが人気な理由は、憧れのヴィンテージアイテムを、新品の状態で着られることでしょう。
特に経年変化を楽しめるデニムやモールスキンといった素材のデッドストックは、完全に自分好みに変化を楽しめます。
またヴィンテージはかっこいいけど古着に抵抗がある方も、新品のアイテムとして着用できるのがデッドストックの魅力の1つ。
限られた個体数の希少アイテム
1つのアイテムについて考えると、
デッドストックを含むヴィンテージアイテムは、当時作られた着数以上に増えないので、デッドストックの総数は年々減っていきます。
そのため希少なアイテムとして周りとかぶる可能性が低いのも魅力の1つです。
ただしデメリットとして、
人気アイテムであれば価格は年々上がっていく可能性があるので、気に入った商品があれば早めに購入することをおすすめします。
デッドストックの判断基準と管理
市販品として販売されていたアイテムの場合、アイテムにタグが付いていることがデッドストックの1つの判断基準になります。
ただしミリタリーなどの一般には販売されておらず、当時からタグなどもないアイテムは、服の状態やスタンプなどによって判断します。
お店にもよりますが、買い付けに成功したデッドストックアイテムは、服に付いているノリを落とさないように、アイロンかけずに販売します。
デッドストック購入時の注意点
デッドストックは新品同様といっても、長年倉庫に保管されていたアイテム。
色褪せや虫食いなどの劣化、落ちそうにない臭いなどには注意が必要です。
デッドストックは非常に高価な買い物になる可能性もあるので、オンラインであれば無料で返品が可能なストアを選ぶ方が安全でしょう。
一方、デッドストックじゃない面白さもある
ここまでデッドストックの魅力を語ってきましたが、古着屋としてはデッドストックではない服には、デッドストックにはない魅力があると思います。
例えば、1940年代に作られたこちらモールスキンジャケット↓
当時、鉱山で採掘する労働者が着ていたワークジャケットなので、非常に丈夫なモールスキンを使って作られていますが、それでもツギハギして大切に着られていたことがわかります。
また、こちらのワークジャケット↓
およそ1940年代のジャケットなので、およそ80年前の服になります。
80年かけて少しずつ経年変化してきたモールスキンが、これからまた少しずつ時間をかけて経年変化で表情を変えていく。
新品を楽しむデッドストックの魅力とは対極ですが、こうして着継がれていくのもヴィンテージの面白さや魅力ではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はデッドストックについて解説しました。
当店にもまだいくつかデッドストックのアイテムがあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
それではまた次回!